カンボジアの旅 [4]


最終日。私のこの旅は、往復飛行機とホテルのみが付いた
旅行会社のフリープランによるものだった。
最後の日は夕方6時にはホテルを出て、8時過ぎの飛行機で
帰路に着く。折角だから少し遠くの遺跡を見に行きたいと
思っていた私は、最終日のみ半日のオプショナルツアーに
申し込んでいた。昼には帰ってきて、あとは夕方まで
ショッピングという予定だったのだが…(あらすじ?)


  ****7/12(土)朝食から****

・朝食のため、ホテルのレストランに行ったら、いきなり
「今日はビュッフェじゃなくてセットだから、座っててね」と
言われる。マジかよ。時間そんなにないのに。
・日本だったら、多分前日までに「明日はセットだから
時間かかるよ。余裕もって来てね」と張り出されているだろうなー。
とぼんやり考えているとご飯来た。内容は別にビュッフェの時と
いっしょ。


  ****ツアーでゴー****

・私だけひとりっすか…。寂しくないもん。しかしみんな女性だ。


  ****スラ・スラン****

・昨日来ちゃった。えへ。違う角度だからまた良し。
・「バス降りてー、写真撮ってー、はいバス戻ってー」
…ちょっとツアーって厳しい。


[ということで、湖畔の木にまで貼ってある選挙ポスター。
たまたま目に付いた人のものであって、特に私の主張はない]


  ****プレ・ループ****

・火葬場跡と聞いてテンション上がる。
・「上まで昇る人は、15分でバスまで戻ってきてくださーい」
…やっぱりツアーって厳しい。
・よそのガイドがシヴァの話とか楽しいこと言ってるので聞き耳たてる。
そのガイドのお客さんが見物に去った後、聞き耳立ててたのがばれてた
らしく、話しかけられる。
「Are you Japanese ?」やー。
「Can you speak English ?」ちょびっとだけー。
「Where do you come from ? Enoshima?」…なんで江ノ島


[頂上付近のシンハの隣で、遠い目になる]


  ****バンテアイ・サムレ****

・「甘い瓜の王様のはなし」が伝わっているとか。
・やーまをこーえーたにをこえー。とまでは言わないが、結構な
上り下りをこなすショートパンツ・生足にヒール有りサンダルの女子。
女子の根性って凄いな。私も日本帰ったら久しぶりにヒールのある靴買おう。
ウェッジソールはやだなとか所帯染みたことを考える。


[yoni。上の石はリンガではなく子供が落ちてきた石を置いたんだと
思う、とはガイドさんの弁]


  ****バンテアイ・スレイ****

・ガイドさん曰く「王様の先生が造ったからキレイ」。
ある意味王様形無し。甘い瓜欲しがった王様の末路もそうだったけどさ。
・でもホントに綺麗!レリーフ細かい!東洋のモナリザは遠かった…。
・日本語のレジュメを持った地元民らしき皆様は、ガイド訓練生なのかしら?
日本語とか由来とか神話とかジャパニーズジョーク覚えなきゃいけない
のよね。大変だ。
・…あの、もうちょっとゆっくり…ああ、がめつくてもトゥクトゥクが恋しい。


[超細けぇ彫り物]


[三色の石]



  ****カレー****

・結局、「カンボジアっつったらこれ!」って料理はなんだったんだろう。
・でもカレーうまー。かぼちゃめちゃうまー。量多かったけど完食。


[カレーとマンゴーシェイク]


  ****ショッピング****

・ガイドブックは当てにならねぇ。
・オールドマーケットは超市場の匂い。
山盛りの下着、パジャマ、洗剤、などなど。
・土産ゾーンはきれい。やっぱりね。
・…日本企業って、アジア雑貨買い叩いてんだろうなーと実感すると、
1$値切る気失くす。値切るけど。
・暑い。
・しんどいーと思っていたら、オールドマーケットの傍らで
昨日までのトゥクトゥク運転手と再会。
「youなら今日はフリーで行くよー」りありぃ?
・「ここ行こうよ」4時にはホテル帰るの。時間無いよー。「じゃあこっち」
と言っている間に夕立。二人してトゥクトゥクの中で雨宿り。
「雨でも走れるようになってんだよー、ほら」でも行き先決まってないじゃん。
・…「カンボジアどう?また来る?」できたらね。私の友達はクメール文字
読めるですよ。「えー、そうなんだー」私はできないんだけどねー。
…雨宿り続行中。
・時間なくなっちゃった。…じゃあもうベーカリー行ってホテルまで
送ってくださる?
タルト食べたいのよ。あと空港で食べる夕食にしたいの。
・ということでベーカリーへ。すげぇデコレーションのケーキは
写真撮らせてもらえなかった。パイとタルトとマフィンを買う。


[ベーカリーの前から。しゃーぷ・すずき。]


  ****ホテル帰着****

・レストランにて、昨日のうまーなフルーツシェイクプリーズ。
「無理っす」…じゃあアンコールビール。美味すぎて死ねる。
・ビールには皮付きピーナツが付いてきた。まぶしてるのは塩か?
カンボジアの農家で自作できないのは、塩と味の素」
これガイドさんの小ネタ。
・日記したためてたら、またスコールPM4時過ぎ。丁度よかったかも。


[友人諸氏に好評の写真。レンズ越しに飲み手…じゃなくカメラマンの
妄念がはみ出ているのだろう。]


  ****ホテルにて****

・シャワーを浴びてすっきり。荷物を詰めなおしてさっぱり。
レイトチェックアウトにしてよかったー。15$だしなー。
(ちなみに日本帰ってきてパンフ確認したら、日本で申し込んだ場合
3000円の超過料金が必要だった。まぁ同クラスの他のホテルとの
兼ね合いもあるんだろうけどなー。倍かー。良かった現地でお願いして)
・しかも部屋がまたクリーニングされてた。いいの?
・そして予定通り5時半過ぎにチェックアウトのためフロントへ。
こんな場合でも、分単位での行動調節は可能なのね…
・正直、あの価格ならもっとグレード高いっつーか凝った部屋に泊まれる
ホテルはあると思うけど、スタッフの感じが良かったので満足。
・最後まで粘る女。5時40分頃:チェックアウトの確認あるし、20分だけ
PC使っていい?(ホテルのロビーにPC有り。1US$/20min)→「OK」→
電源投入→遅い→遅い→これ、6時丁度までで20分として1$とる?
→「そうですねー。けどyouはどうせ6時に迎えが来るじゃないですか」→
いや、そうなんだけどさ→「OK。もし6時過ぎても迎えが来なかったら、
6時5分まで1$でいいよ」→いえー、さんきゅー。
・結果、5時57分に迎え着。こんな時はジャパニーズタイムかよ。
まぁ飛行機だしね。時間通りじゃなきゃ不安になるもんね。
PC終了。はい1$。「さんきゅー」。なんだろう、賭けに負けた気分だ。


[そんなナイススタッフとPCがあるロビーの風景]


  ****空港にて****

・カウンターレディ曰く「こっちがトランジット後のチケット、こっちが
今から乗るチケット。絶対間違えないでね」。…あの、両方とも
ホーチミン関空行きになってんですけど…。
「あらやだ、ごめんなさい」。いや、気付いてよかったっす。


[気になるお店。Soma Flower。…そうなの?
cf.Wikipediaソーマ]


  ****シェム・リアップ発ホーチミン行き****

・…隣がアベックだ…。厳しいので機内誌を一生懸命読む。酔いませんように。
・機内誌HERITAGE:古地図を蒐集する90歳のおじいさん。
「地図は雄弁に歴史や文化を語るんだ」ほうほう。「まだまだ勉強したい。
人生は短いね」。90歳の深いお言葉。
・と言うかね、出発時点から車輪キーキー言ってるし、なんか空中で
加速してる感じするし、確かに行きよりでかい(36×3×2くらい)飛行機だけど、
行きよりリアルに生命の危機感じるんすけど…。
「何が日航機で何が大韓航空だっけ」とか、不穏なことを考える。
でも着陸上手でした。


  ****ホーチミン航空、ちがう空港****

・眠い。11時半まで2時間なにしろっての。
・お土産見てもいいのはないし。つかここベトナムだし。必要な土産は
カンボジア産じゃねぇのか。
・とりあえず機内食でうまかったメーカーのチョコを買う。
なるほどこれが広告効果か。
・眠い。コーヒーを買う。眠い。
・日記を買く。ちがう書く ←今ここ。
字も覚束なくなってきた…
・免税店のお姉ちゃんは若草色のアオザイだ。パンツも薄い、違う
濃い萌黄色。白ジャケット着用も可のようだ。アオザイ最高!
・通り過ぎる日本人のCA集団に威圧感を感じる。
欧米人CAは普通に怖い。憧れない。
何でこんなにCAのこととアオザイのことばっか書いてんの…
アオザイ最高ー!


  ********


ここで旅日記は終了。その後、ロクに眠れぬまま翌朝8時前に関空
吐き出される。カンボジア時間だと6時前だ。
関空から「無事帰りました。またどっか行きたくなった」と
メールをする。「おかえりなさい。いってらっしゃい」と返される。
次こそトルコだー。