ジャスティス・アンジャストネス


昨日飲みに行ったら、酎ハイ2杯で頭痛がした。
お昼に食べたチーズフォンデュパンで口蓋部を火傷した。
アイラブ健康。


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今週の読了本。ざっくりざくざく。


東野圭吾『赤い指』講談社
「あーはっは。ダークだなー」と読んでいる最中
呟いた。すっかりダークが得意になっちゃった感
のある東野圭吾。ダークさは隠し味程度の方が
いいのになーと思う、個人的には。
未だに私の東野ナンバーワンは『天空の蜂』だ。
でも本書も、読了感は決して不快なものではない。


帚木蓬生『総統の防具』日本経済新聞社
旧東ベルリンで見つかった、日本からヒトラー
贈られた剣道の防具。それと共に保存されていた
日記。それを記した日独混血の、ひとりの
軍人の物語。
ということで、ナチスが台頭する第二次大戦
直前からナチが崩壊を遂げていく過程を、
当時在独していた日本の武官補佐官の眼から
描いており、実在の人物が多く登場する。
それぞれの人々の描き方についての是非は
ともかく、あの時代のその時の息遣いを
克明に表そうとしており、どんどんと物語に
引き摺り込まれる。それは作者の筆致のみ
ならず、当時の社会・人物の魅力…というか、
吸引力に依るところが大きいと思う。
でもその中で、何故かヒロインだけが
予定調和にすっぽり収まりすぎていて、
それが残念。


垣根涼介『ゆりかごで眠れ』中央公論社
『ワイルド・ソウル』同様、ラテンな皆さんが
登場する物語。良いモティーフ持ってんなぁ、この人。
でも本作ではザ・ラテンなノリは少々影を潜めてい
て、それが若干残念。ただ、物語の主軸ははっきり
しているし、その山場に向けて物語がどんどん
転がりだすところは、読んでいて興奮した。


島田荘司『帝都衛星軌道』講談社
読んだ人にアンケート取りたい。
最後の「あの会話」は必要だったと思うか否か。